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晴漕雨読、ときどき山林

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濃い春樹ワールド

「ロンググッドバイ」 レイモンド・チャンドラー 訳:村上春樹

書店で見かけて、買ってみました。
しばらく「つん読」状態だったのですが、読むものがなくなったので。

私立探偵のフィリップ・マーローが主人公で、金持ちの顔見知りを助けることで物語が始まる。
読み始めて止まらなくなりました。
いやー、物語のおもしろさに引き込まれました。

文章もおもしろいです。
わたし的には村上春樹の方を先に知っているので、チャンドラーが村上春樹的に思えてしまいます。
しかも、濃厚な春樹ワールド。

いちいち気の効いた春樹的セリフ。
いちいちクールな振る舞い。

骨子はミステリなのですが、話の筋を置いておいても、その作品世界は独特です。
春樹ワールド全開。
(って、春樹が影響されてるんだけどね)

それにしても、つくづく「日本人に生まれてよかった」と思いました。

英語でチャンドラーに出会っていれば、チャンドラーの世界だけだと思う。
日本語であれば、村上春樹のフィルターを通したチャンドラーを味わえる。
それがなんとも幸福に思えたのでした。

何度か読み返したい本。
by megumi510 | 2009-05-30 21:56 | 読書

宇宙の知られざる世界

「絶対帰還。」 クリス・ジョーンズ

いろんな雑誌のブックレビューで紹介されて気になっていた本。
さっそく読んでみました。

近年の宇宙開発についての詳細。
雑誌エクスワイヤに連載されていた記事をまとめたものだそうです。
だからか、一編いっぺんがおもしろく、飽かずに読みきれました。

いやー、すごいです。
今まではスペースシャトルが飛ぼうが、ディスカバリーが飛ぼうが、あまり気にしていなかったのですが、この本を読むと、一変します。

コロンビアが着陸失敗した影響で、地球へ帰る予定が大きく変わってしまった3人の話を中心に、宇宙開発の明暗が描かれます。

米ソが対抗していた冷戦時代から、協力することとなった近代へ。
気になったのは、アメリカ人作者のロシア蔑視のかんじ。
ロシア製の宇宙船がいかに不細工で、いかに不便かをとつとつと語ったところは、なんだかやなかんじ。
だって、けっきょくアメリカはその不細工なソユーズに頼らずには、宇宙ステーションの維持開発はできなかったのに。
取り残された3人もロシアのソユーズによって帰ることができたのに。
スタイリッシュなスペースシャトルに比べると、コケシにトンボのような羽の付いたようなソユーズはたしかに不細工だけどね!
姿かたちにこだわるアメリカ、性能重視のロシアの気質がよーくあらわれています。

ニュースを見ただけではわからないのが、宇宙船内での生活。
狭くて、臭くて、いらっともするし、かなり強靭な精神力が必要そう。
よっぽど人間のできた人でないと、とても健康に生活できそうにないです。
ソユーズなんかは、四畳半程度の空間(9立方メートル)に3人がずっとずっと生活するらしいよ!

今まで知り得なかった食生活や洗濯などの普通の生活も垣間見れて、宇宙での生活の理解できる良書。
宇宙開発のニュースの聞こえ方がぜったい変わるはず!
by megumi510 | 2009-05-26 21:37 | 読書

インパクトドライバーってえらい!

やっと気が向いたので、タイヤ交換をしました。
で、十字レンチでビスを外していたのですが、今回はインパクトドライバーを使ってみました。
ちょっと前に、クマちゃんのすすめでタイヤビス用のソケットを買ったのでした。

やってみてびっくり。
なんで今まで使わなかったのだろう??
超簡単でした。

ガガガって外して、タイヤをガコッとはめて、またガガガってつけるだけ!
いつもは45分かかるところが、10分は短縮できたかな?
すごいです、インパクトドライバー!
by megumi510 | 2009-05-26 00:36 | モノのはなし

やる気スイッチ

「のうだま」 上大岡トメ・池谷裕二

トメさんは「きっぱり」からのファン。
池谷さんは糸井重里との対話本「海馬」からのファン。
その二人が書いた本だったら、読まなくちゃ! ですよね。

人間は三日坊主になってしまうもの。
それは脳の仕組みがそうなっているから。

だったらその能の仕組みを理解すれば、三日坊主は克服できる!

脳のやる気を出すには、タイトルである「のうだま」=淡蒼球を働かせること。
淡蒼球を動かすには、四つのスイッチがある。

身体を動かす、いつもと違うことをする、ごほうびを与える、なりきる、の四つ。
それらの四つのスイッチを使ってやる気を継続させよう、という具体的なコツもかかれている。

カヤックでも通じるものがあるなー、と思った。

形から入るとか、同志を作るとか、褒めてくれる人を用意するとか、気が乗らなくてもその場に行くとか。

カヤックも続けることで上達しますよね。
続いているみなさんは、これらのスイッチをたくみにオンして続いてきたんですね。

人前でやってみる、というのもいいことなんだ・・とこの本で発見しました。
「うまくなってから・・」なんて思っていると、いつまでだったも上達しにくい。
たとえうまくできなくても、人前でやってみると、もっと練習しよう!とか、今よりももっとうまくなりたい!といったモチベーションUPになりますよね。

だから、草レースに出るのもいいことなんだ!って、改めて思いました。
毎年「多摩川リバーゲーム」という草コンペをやっていますが、その試合のあとは俄然みんな練習に熱が入りますもんね。
草大会も上達の近道だったんですねー。
by megumi510 | 2009-05-21 21:33 | 読書

寓話的

「星の王子さま」 サンテグジュペリ 池澤夏樹:訳

翻訳権が切れたのか、いろんな訳者で出ていました。
池澤夏樹が訳したものが出ていたので、買っていました。
「いました」というのは、ずっと「つん読」状態だったのです。

なんとなく、手が伸びて読んでみました。

星の王子さまって、なにかと話題には出ているのだけれど、読んだことはありませんでした。
特に興味がなかったというか。

語り手である飛行機の運転手「わたし」が、砂漠に軟着陸。
そこでよその星からやってきた王子さまと出会う、という話。

王子さまが住んでいた星はとても小さくて、ちょっと歩けば何度でも夕日を眺めることができるし、バオバブの木が生えてしまうと取り返しがつかなかったり、というくらいに小さな星。

こそに突然咲いたバラ。
そのバラとケンカして星を飛び出し、訪れたいろんな星のいろんな住人。

特に話の始まりや終わりに意味があるわけではなくて、なんだかずっと続いているようなお話。
でもな・・得に共感する部分もあまりなくて、どうしてこの話が長い間支持されているのかよくわからん、というのが正直な感想。

また改めて読んだら違うのかな?
誰か読んだ人はいますかー?
by megumi510 | 2009-05-18 21:05 | 読書

未来の日本の姿なのか

「ルポ貧困大国アメリカ」 堤 未果

書店で見かけて購入。
帯の「新書大賞2009」というのに惹かれて。

アメリカは、自由競争という名のもと、ひどいことになっている。
本書は、その詳細を書いたもの。

貧困層をねらって仕組まれた住宅ローン。
(昨年破綻したサブプライムローンのこと)
一度病気をすると貧困層に落ちてしまう医療と保険の問題。
学校へ行きたいがために学費を援助すると詐欺まがいに勧誘する軍隊。

とにかく、病んでいます。

この原因は、「自由競争」と「民営化」。

教育や医療を民営化した結果、医療費は高騰し、それに伴って保険掛け金も高騰する。
会社で健康保険をかけていても、一度病気になった社員を雇うと、保険の掛け金が高くなってしまうので、その社員をくびにする。
そうすると、その社員はもうまともな仕事につけず、しかも医療費はかさんで借金に苦しむことになってしまう。

家が貧しいから進学できない若者は、学資ローンを組んで進学しても、給料のいい職業につくことができずに借金だけ膨らんだり。
ローンさえ組めない貧しい層は、学費を援助すると勧誘されて軍隊に入る。
いざ入隊の契約をしてみると、その学費の全額はでなかったり。

とにかく、アメリカは貧困層を作り出し、彼らを一部の富裕層がお金をちらつかせて牛耳る構造となってしまっている。

アメリカに強要されて日本も「民営化」の道をたどっているのだけれど、このままではアメリカの二の舞になってしまいそう。
小泉政権で「民営化」「自由化」が進んで、結果、貧困層を作り出してきた。

我々日本人は、このままつきすすむと崖っぷちが待っていることを知る必要がある。
そのためにも、本書が「新書大賞」になったことは喜ばしい。
もっともっとたくさんの人に読んでほしい。
そして、考えてほしい。
by megumi510 | 2009-05-13 19:56 | 読書

小滝ウエーブ

なんだか暑そうだし、水も多いし。
なので漕ぎに行ってきました。

電話で玉淀ダムに聞くと、43t!
これは長瀞へ行かなくちゃでしょう。

駐車場で着替えていると、ファンテックのキンちゃんに
 「今日は小滝チャンがいますよ♪」
と教えてもらった。

駐車場から下り始め、小滝へ。
小滝の瀬入り口のホールもなかなかいいかんじでした。
ワンチャレンジですが。

小滝ウエーブは、すごいいい状態。
高さがあって、フェースが長いウエーブ。
巻きもちゃんとあるので、残りやすいし。

高崎のDさんが一人乗っていただけ。
3人でぐるぐる乗っていました。

あっという間に17時。
さすがにパドルを握る腕と背中が痛くなって、終了。

戻ってから水位計を確認すると、状態がよかったのは、
 親鼻 1.79~1.80
くらいでした。
by megumi510 | 2009-05-11 08:53 | カヤック

スーツの見所

「部長!ワイシャツからランニングがすけてます」 ドン小西

本屋さんで面白そうだったので読んでみた。
作者は情報番組のファッションチェックでおなじみのドン小西。
主に政治家のスーツ着こなしでのいけてる/いけてないをチェック。

スーツは一見ずっと変わらないように見えて、実は細かな流行があって、それは時代の気分を代弁しているもの。
バブルのときにはバブルらしく。
景気が悪いときには景気が悪いなりに。

それを背景に、政治家を中心にファッションチェック。
オバマ大統領は廉価なスーツを着ているとか、大統領夫人はユニクロ並のブランドを着こなしてる、とか。
スーツの着こなしは、軽薄だったり、保守的だったり、なりふりかまわなかったり、いろんな情報が滲み出ているとか。

なかなかおもしろかった。
これからはスーツウオッチングを楽しめそう。
by megumi510 | 2009-05-08 23:17 | 読書

息苦しい

「最悪」 奥田英朗

本屋の店頭でなんとなく読みたくなって、買ってみた。
この人の描く最悪は、ほんとに最悪だからなー、とずっと敬遠していた小説。

で、予感は的中。
小説で描かれている世界は最悪で、一刻も早く読み終わりたかったです。

小さな町工場の社長、無職でパチンコしてふらふらしている20歳の男、上司にセクハラされた女子銀行員の三人が主人公。
それぞれがピラミッドの底辺であがいていて、しかもタイミング悪く「最悪」な事態に陥っていく。
真綿で首を締められる、という形容がぴったりな展開。

奥田英朗はこの小説を書いて、もっとプロレタリアートなものを書きたくなったんだろうな、と思った。
ギャグとかではなく。
「オリンピックの身代金」がここから生まれたのかな?と思った。

とにかく、避けることのできない理不尽さで、もうもう、息苦しかった。
実直に生きているだけなのに、間が悪くて人を殺したくなる瞬間、というか。
でも実際にこんな世界に生きている人もいるのだろうな、と思うと、なんだか憂鬱になるね。
by megumi510 | 2009-05-08 23:08 | 読書

かるたはスポーツなのだ

「ちはやふる①~③」 末次由紀

なんたら漫画ランキングで一番になっていたので、読んでみた。
百人一首の競技を描いた漫画。

小学6年生から物語りは始まり、3人は出会う。
バラバラになったあと、高校生でそのうちの二人が再会し、かるた部を作って競技に出る。
離れているもう一人と出会うために。
という話。

百人一首の競技はなんとなく知っていたけれど、ルールや戦い方、競技する人の内面やがある。
反射神経がとにかく必要で、競技かるたはスポーツそのもの。
しかも、百人一首の中で歌われている世界感があったり。
物語の厚みがあって、おもしろい。

で、少女マンガってところもいいな。
やっぱり少女マンガは登場する男子がいい!!
ほんのり色気もあって、やっぱりキュンとなるのよね。

加えて、高校生になった主人公がとんでもなく美人っていう設定もいいな。
美人でありながら、超マイナーなかるたにはまっていて、しかも美人であることに自覚がなく、ばんからなかんじ。

今度の展開が楽しみ。
by megumi510 | 2009-05-07 22:52 | 読書