晴漕雨読、ときどき山林

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女の小ズルさ

「東京島」 桐野夏生

「OUT」以来のファン。
最近はあまりよくなかったのですが、こちらは評判はよかったので読んでみた。
「ママアイムソーリー」以来の快作。

主人公は無人島に流れ着いた47歳の女性。
自分以外、36人はすべて男性という状況。
始めは女というだけで価値があったのだけれど、流れ着いた中国人と逃げ出したあと、立場が悪くなる。

桐野夏生らしい、女としての計算高さ、小ズルさがよく描けていると思う。

また、日本人の若者と中国人との対比も鮮やか。

日本人は音楽を奏でたりアクセサリーをつくったり、といった文化的なことに楽しみを見出す。
対する中国人は、食べたり、生活したりする能力が高く、生きることの執着しているかんじ。

どうなるのかな?と二転三転するこの小説、最後はちょっとがっかりかな?
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by megumi510 | 2008-10-10 20:27 | 読書