晴漕雨読、ときどき山林

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ある意味、宗教に走るのもわからなくもない

「生物と無生物のあいだ」 福岡伸一

新書でずっとベストセラーランキングになっていて、気になってはいた一冊。
ただ、新書のベストセラーって、買うのを躊躇しちゃいます。
だって、「頭のいい人、悪い人の話し方」なんて、かなり売れた本だったけれど、最低だったから。

なので、気にはなりつつも、読んでませんでした。
雲さんのブログでよかったってあったので、さっそく読んでみた。

DNAの話から始まって、生物って何だろう?というテーマで書かれている。
かなりおもしろく読めた。

中でも印象的だったのは、
ルドルフ・シェーンハイマーという人が発見した真実。
生物は、「砂上の楼閣と同じ」という考え。

砂でできた城が日々刻々と砂が入れ替わっているようす、と例えている。
どういうことかというと、まったく同じように見えても、それを作っている砂の一粒ひとつぶはまったく別のものである、ということ。

生物は、細胞は日々廃棄され、それと同じスピードで新しく組成されている、ということ。
いうなれば、サーフィンのできる波は、波としては一緒だけれど、それを形作っている水は1秒前とぜんぜん違うっていうのに似てるかな。

とすると、自分ってなんだろう?と思わざるを得ない。
科学でつきつめていくと、哲学とか宗教に行き着くというのは、こういうことだったのね。
事実、それを発見した研究者は、自殺してしまったそうだ。

それ以外でも、研究者のランク付けや、研究の方法、一日でも早く研究成果を発表する必要性など、科学者ってどういう人?なにしてるの?といったことが具体的にわかって、おもしろかった。

読むべし。
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by megumi510 | 2008-09-24 21:10 | 読書