晴漕雨読、ときどき山林

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話すことって難しい

「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子

映画化もされて、前々から気になっていた作品。

主人公は、中堅の落語家。
そこへうまくしゃべれない同級生、女性、小学生、元野球選手が集まってくる。
ついでに落語のおもしろさ、落語会のしくみ、などなどもわかって、なかなか楽しい。

佐藤作品は初めて読むのだけれど、なかなかうまい作家でした。
ほかの作家にはない表現力があります。
見えないもの、気持ちや、空気感、匂い、音などなどが作中にあります。

最終的には大きくは変わらないのだけれど、明るい気持ちになれる小説です。
おすすめ。

そして、特にうれしいのが、色の表現。
落語にちなんだ作品だからなのかどうかはわかりませんが、
 若竹色、銀灰色、浅葱色、小豆色、などなど
日本の伝統色がたくさん出てきます。

ちなみに、浅葱色って、何色か知ってますか?
実は薄い水色なんですよー。
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by megumi510 | 2008-06-03 21:01 | 読書