晴漕雨読、ときどき山林

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利根川と荒川をつなぐ

「のぼうの城」 和田竜

書店で大量に平積みされていたので、買ってみた。
表紙のイラストが好きなオノ・ナツメだったのもポイント。

戦国時代、埼玉県行田市の下忍が舞台。
城を守るために、たった500人の兵隊が、攻めて来る2万人の敵と闘う話。

まず一戦するのだけれど、それぞれの武将の個性が生きた戦いっぷり。
負けてなるものか、と数と財力を武器に敵は水攻めを仕掛けてくる。

この水攻めがとにかく壮大。
城の下流側に利根川と荒川を繋いだ堤防を作り、上流から水を流して堰き止まった水で城を沈めてしまおう、という作戦なのだ。
ありえないでしょ。

個性的な武将たち、姫、農民たち。
そしてなによりも「のぼう様」と呼ばれて親しまれている城主、成田長親がいい。
不器用で、どんくさくて、身体ばかりが大きい。
それでいてここ一番のところでは、判断が冴えてかっちょいい。

好きなのが戦を始めるところ。
泣けます。

登場人物のみんながみんな、すごくいいキャラクターで、マンガみたい。
これが実際の史実にあったことであるのが信じられない。

あまり歴史にかかわるものを見たいとは思ったことがなかったのだけれど、行田市の下忍へ行ってみたくなった。

まったく関係ないけれど、
「馬鹿に馬鹿と言われたくない」
と、部下の丹波が憤慨したシーン。
心当たりがあって、ああわかる、わかる、と読みながら同意してしまった。
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by megumi510 | 2008-05-20 22:36 | 読書