「ミノタウロス」 佐藤亜紀
書店で「『本の雑誌』ベスト1」の言葉につられて帯買い。
戦争中のロシアの話。
大地主の息子が家を追われ、戦争のドサクサに紛れて争奪戦を繰り返す、という話。
読んでいてすごく苦しかった。
生きるか、殺されるか、の世界。
まわりの味方も敵に寝返ったりするし。
息つけない。
人は何のために生きるのか?どうしてそうまでして生きようとするのか?
考えさせられるくらいに壮絶。
ロシアの話なんだけれど、固有名詞が地名なのか、人名なのか、よくわからなくなる。
しかも人名でも苗字だったり名前だったりするので、これは誰を指すのか?また複雑。
けっこう苦手だ。