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晴漕雨読、ときどき山林

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画がうますぎ

ひさしぶりに読書感想。

「リアル」 井上雅彦

漫画。
すごく重たい。
車椅子バスケを題材としている。

「どうして自分がこんな目にあうのか」

そんな思いや、

「バスケットが好きだ」

といった情熱や、なんだかんだがみっちりとつまった漫画。
何度か読み返すたびに、じんわりと効いてくる。

平行して、健常者だったできのいい高校生が事故にあって半身不随となり、その現実と格闘するシーンも続いている。

 バスケットをしたい
 勝ちたい
 自分の道を探したい

そんな登場人物たちのあがきを見て、
「じゃあ今の自分はどうなんだ?」
と自身を省みずにはいられない。

ところで、この漫画は、ひとつ難点がある。

それは、作者の画がうますぎること。
その画が邪魔して、ストーリーに没頭できない。
つい、画に見入ってしまう。

もうちょっとヘタならさらっと流せるのだけれど、うますぎて線の一本いっぽんを凝視してしまうのだ。
うますぎるのも邪魔なんだね。
by megumi510 | 2007-12-29 23:44 | 読書