ひさしぶりに読書感想。
「リアル」 井上雅彦
漫画。
すごく重たい。
車椅子バスケを題材としている。
「どうして自分がこんな目にあうのか」
そんな思いや、
「バスケットが好きだ」
といった情熱や、なんだかんだがみっちりとつまった漫画。
何度か読み返すたびに、じんわりと効いてくる。
平行して、健常者だったできのいい高校生が事故にあって半身不随となり、その現実と格闘するシーンも続いている。
バスケットをしたい
勝ちたい
自分の道を探したい
そんな登場人物たちのあがきを見て、
「じゃあ今の自分はどうなんだ?」
と自身を省みずにはいられない。
ところで、この漫画は、ひとつ難点がある。
それは、作者の画がうますぎること。
その画が邪魔して、ストーリーに没頭できない。
つい、画に見入ってしまう。
もうちょっとヘタならさらっと流せるのだけれど、うますぎて線の一本いっぽんを凝視してしまうのだ。
うますぎるのも邪魔なんだね。