「猫鳴り」 沼田まほかる
N本さんからお借りした本。
この本の存在は以前から知っていたものの、「ネコが死ぬ話」と聞いていたので避けてきたのです。
ぜったい泣いちゃうのがわかっていたから。
読みました。
捨て猫だったモンが、流産した女性にまた捨てられる第一部、ペンギンの子供のかわいさに嫌悪する中学生が主人公(モンはちょっとだけ)の第二部、長く生きたモンが老衰で死んでいく第三部。
生まれるって何?
生きるって何?
死ぬって何?
がそれぞれ語られている。
親って何?
子育てって何?
だったりもする。
それにしても、ネコっていいよね。
子ネコも、若いネコも、年をとったネコも。
あの毛皮のふわふわした感触、いい匂い。
この世の奇跡としか思えないような、キレイな模様。
年を取って達観した諭す視線。
読みながらティッシュのことを思い出して、何度も泣いてしまった。
そしてまた、ネコと生活を始めたいと思った。
このタイミングで読めて、よかった。
N本さん、ありがとう。