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晴漕雨読、ときどき山林

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ぜったい泣いちゃうから

「猫鳴り」 沼田まほかる
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N本さんからお借りした本。
この本の存在は以前から知っていたものの、「ネコが死ぬ話」と聞いていたので避けてきたのです。
ぜったい泣いちゃうのがわかっていたから。

読みました。

捨て猫だったモンが、流産した女性にまた捨てられる第一部、ペンギンの子供のかわいさに嫌悪する中学生が主人公(モンはちょっとだけ)の第二部、長く生きたモンが老衰で死んでいく第三部。


生まれるって何?
生きるって何?
死ぬって何?
がそれぞれ語られている。

親って何?
子育てって何?
だったりもする。

それにしても、ネコっていいよね。
子ネコも、若いネコも、年をとったネコも。

あの毛皮のふわふわした感触、いい匂い。
この世の奇跡としか思えないような、キレイな模様。
年を取って達観した諭す視線。

読みながらティッシュのことを思い出して、何度も泣いてしまった。
そしてまた、ネコと生活を始めたいと思った。

このタイミングで読めて、よかった。
N本さん、ありがとう。
by megumi510 | 2012-06-08 22:30 | 読書