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昔、小説家はダメ人間だったのかな?

「暗夜行路」 志賀直哉

なんだか古典を読みたくなって、「名文を書く」と名高い志賀直哉の小説を読んでみました。

いやはや、昔の小説家ってダメダメだね。
やたらうじうじと思い悩んで、しかも働かない。
なんだか読んでいてイラッとします。

家が資産家で働く必要がない人が、昔は小説を書いていたのかな?
主人公は特に人格者でもなく、だらだらとお酒を飲んだり、旅をしたりしているだけです。

昔は階級が現在に比べると、もっともっとはっきりしていたようです。
そこが読んでいていやらしくもあったりします。

本作はかなりの長編。
解説をみると、何年もかけて完成した小説だったもよう。

今のPCを使ってプロットの入れ替えをしている書き方と違って、だらだらと時間のままに流れるかんじが独特。
だらだらと書き連ねているかんじ。

とはいえ、描写はすごくいい。
特に暗い中を車が動くシーンとか、山の中腹からみた瀬戸内海の景色とか、場面を鮮やかに切り取ってみせるのがうまい。

特におすすめはしないけど、最近の小説に飽きたら、口直しにいいかも。
昔の小説家のダメっぷりに浸るのも、たまにはいいかな。
by megumi510 | 2010-01-09 00:02 | 読書