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晴漕雨読、ときどき山林

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欲望のままに

「キャプテン・アメリカはなぜ死んだか」 町田智浩

愛読雑誌、「TVブロス」(テレビは見ないんだけどね!)でのコラムがいつも楽しみな町田智浩。
日本では放映されていないテレビ番組や映画などから、ディープなアメリカの現在の姿を紹介しています。。
この本は、TVブロスほか、週刊現代などのコラムをまとめた本。

いやー、アメリカってやつは。
暴走しまくりです。

日本では考えられないくらいに、欲望のままにつっぱしってます。

SNSが一般化すると、若い少女に卑猥なメールが殺到し、誘われ、犯罪が起きる。
日本も表面化していないだけで一緒なのかもしれないけれど、良識のブレーキが利かない人が多いみたいで、はんぱないかんじ。
で、それをテレビ番組で囮捜査みたく架空の14歳少女を登録して、釣ったり。
もちろん釣られた人は警察行きです。
たまに大物政治家なども釣れたりするらしい。

またゆがんだ宗教観も、日本人からしたら不思議かな。

キリスト教とユダヤ教の神様は一緒だという事実を知らない人が多かったり、科学で証明されていることが聖書と違うためにねじまげられていたり。
イスラム教にキリスト教の信者が30日間ホームステイする番組の話は、すごくおもしろかった。

人種問題も。

白人と黒人のふた家族が、特殊メイクで入れ替わるテレビ番組とか。
差別する側/される側になってみると、見えてくるものが違ってくる。

アメリカンドリームが健在なのも,おもしろかった。
だます気がなかったのに、投資が集まってしまって詐欺容疑で捕まった高校生とか。
で、その高校生をFBIは利用して詐欺師摘発に強力してもらうっていうのが、アメリカの転んでもただでは起きないしたたかさなんだけど。

数々のドキュメンタリー映画やテレビ番組は、そういった社会的な問題をおちょくりつつ、見世物にしてしまうところがすごい。
とにかく、おもしろいです。

おすすめ!

前作とほぼ同時に出版されているのだけれど、「あとがき」によると、講談社が出してくれなかったらしい。
真相はわからないけど、何かの圧力なんだろうなー。
by megumi510 | 2009-01-29 16:02 | 読書