晴漕雨読、ときどき山林

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高田さんの大地の環境再生の講座を受講

高田造園高田宏臣さん の話を聴いてきました。
土中の環境改善を水と空気の動き、それによって生まれる菌の活動を広めている方です。

場所は、森と踊るが管理している八王子・恩方の森。

***

植物に知性があるということを、1930年にバーナード博士が発見した。
実際、木を切ろうとすると、植物が緊張する反応が現れる実験結果があるそうだ。

ブリティッシュコロンビア大学のシマード教授の発見も。
菌糸のネットワークがあって、地中に張り巡らせている。
鳥に運ばれた遠くのタネにもつながっているというから、驚き。

大地の環境再生をやっていくのに大事なのは、土地の状態を読むこと。
それは、
 ① 地形
 ② 植物の状態
 ③ 空気感
 ④ 土の硬さ


● 祠と土羽
昔の人は、地形のポイントを祠(ほこら)などで伝えている。
谷筋の入り口。
山頂。

祠がある場所は、「土羽(どは)」が必ずある。
谷筋なら、谷からちょっと上がったところ。
山頂なら一番高いところ。
盛り上がりがあり、木が植わっている。

その木を伐ってはいけない。
高さを作ることで空気が動く。
守らなければいけない木。

そこに生えている木は、乾湿を調整してくれる。
乾燥していたら、地中から水を吸い上げる。
大雨が降れば、水を染み込ませる。

● 実生苗と挿し木苗
戦後の拡大造林で植えられた苗と、それよりも前に植えられた苗とは別物。
実生(タネが落ちて育ったもの)の苗(天然の木)は、数メートルの直根が入る。
10mの木なら、一日に190リットルの水を吸い上げ、それを計算すると11万キロカロリーの放熱をしていることになる。

挿し木の苗はクローンなので、一斉に病気などになりやすい?

実生の苗はできるだけ直径の小さなポットで育てる。
そのまま置く。掘って埋めない。

● 人工林はよくて、広葉樹がOKなのか
人工林はけっして悪ではない。
皆伐して広葉樹を植えるのが、いいことでもない。
やり方によっては、荒れてしまう。
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方法が大事。

● 残さなくてはいけない木
沢沿いの木。→ 沢に土砂が流れ込むのを留める
尾根沿いの木。 → 
岩場。 土砂災害を防ぐ。もともと生えている木は岩の隙間を縫って細根を林、抱き込むように根が張る。

昔は伐って植林することはなかった。

● 竹
竹が生えるのは、土が竹の生える環境になっているから。
竹のエネルギーが強い証拠。

間伐をする場合は、邪魔にならない場所なら胸くらいの高さに伐る。
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腐りやすい。
深く穴があく。

● イノシシっていい仕事をする
地中の空気が詰まったところを掘って改善してくれる。
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斜面変換点沿いなど。
人間がやっておけば、イノシシは無闇に掘ったりしない。

● 作業道
抜けてるところ、獣道を歩く道にする。
道の周りに施業する。
道幅を広くしていく。

作業道の水切りは、等高線に平行に溝を掘る。
スコップなどで、軽くていい。
手間にならないこと、カンタンにすることが大事。
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轍を除いた部分は深めに。
溝に木の枝や葉などを入れる。

道沿いに水が走らないように。
横に溝を切ることで、途中で水が染み込むように工夫をする。

溝は、2.5~3メートル間隔。
大雨のときに水が湧き出る部分は、ツルハシで深めに掘る。

「晴耕雨読」とは
晴れた日は畑を耕し、雨の日は水の動きを読む。

道沿いの木は大事。
残す。

● 道具は軽いものを
ノコギリ
移植ゴテ
剪定ばさみ
ツルハシもしくはバール

いつも持ち歩いて、道を通るたびに植物をノコギリで叩いたり、溝を掘ったりする。

● 炭、埋炭
多孔質。
縄文時代の焼き畑の跡は、今でも土を豊かにしている。
谷沿い、尾根沿いの点穴に伐った竹や枝を焼いて、灰になる前に土をかけて埋める。

土が固くしまったところは、燃やすことでテラコッタ化して、早く安定する。
周りの木が枯れることはない。
燃えてもすぐに生えてくる。

溝や穴に炭を入れる。
土を積むときにも、炭、枝を層にして挟み込む。


● 歩く道
薄いラインを探す。→ だいたい獣が歩く道。
そこを歩く。
急斜面は、水道に足がかりを作って登りやすくする。
木を埋めて階段を作る。
木の奥側に枝、炭を詰めて、空気どおりをよくする。
隙間があることで、あとから根が入り込みやすくなる。

ヘリにはチャノキを植えると崩れにくくなる。
軽く刈るようにすると、根が細くなって崩どめになる。

ツバキもいい。

庭師修行時代、歩くのに3年と言われていた。
師匠は、土の硬さを足裏で感じて、足を置く場所を選んで歩いていた。

● 谷は大事
谷は埋めない。
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道を作りやすいからやってしまいがち。
水道を塞いでしまうと、大雨のとき地中に「水柱(みずばしら)」ができて、深層崩壊を引き起こす。
まっすぐ登る道は特に危ない。

このようにしてしまった場合は、谷筋に点々と穴あけて燃やして埋めるといい(埋炭)。

葉っぱの葉脈のように、谷筋が主脈、等高線に平行に入れる溝が側脈。

● 木の伐り方
集団で残す。
保山木は残す。
一気に環境を換えずに、点で、線で、観察しながら換えていく。
(失敗することもある)

抜くときは、大きく抜くと3年位で環境が一気に変わる。
竹は一気にやらない。

● 伐った枝や丸太を積む
斜面のまま積まない。
直角に掘り込みを入れる。(水が染み込む、空気が抜ける)

枝を絡みつけて積む。

● 沢
三面護岸、砂防ダムが沢の健全を壊している。
実験室の中と実際とは違うのに、斜面の角度とか、計算上の物理のことだけで土木工事をやってしまっている。

土中の水の流れを塞ぐことで、見えないところに水が滞り、周りの木々まで山の上へ遡って不健全にしている。
コンクリート建造物は、すぐには影響が出ない。

コンクリートの継ぎ目にヒビを入れる。
三面護岸の出口に、穴を掘る。
砂防の段差の上下に大きな穴を掘る。
側脈と沢が交わるところに穴を掘る。


***

<家の周りの環境改善>
● 家の裏の石垣
石垣の段下に溝を掘る。
間隔を空けて穴を掘る。傾斜をつけるように、流す方へ向かって徐々に深みをつける。
家の脇につなげて、流す。

雨樋からの水は、地中に管を通して段下の溝へ流す。
地中の管はところどころ穴を空けて、途中で水が染み込むようにもする。

屋根の下、滴る場所沿いに溝を掘る。

● 石段の上
植えた木、元気のないもの、土地に合わないものは抜く。
高木は残す。
チャノキは残す。

● 畑
獣害対策のネットは外す。
人間界と境界線を作ることで、気持ちも遮断してしまう。

畑の作物で生計を立てるのでなければ、ある程度ケモノが食べるのは許容する。
囲いを作るなら、小さく、作物の周りだけにする。

***

高田さんは、季刊雑誌「庭」に連載中です。



高田さんの本はこちら。


今、新しい本を執筆中とのことです。
待ち遠しいですね。

***

川の水を清く、流量を豊富にするには、森の健全が大事なのです。
山林のこと、コンクリートで塞がないこと、みんなに知ってもらいたいな。

森と踊るのズーやんさんにお声かけいただき、聞くことができました。
感謝。

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# by megumi510 | 2018-12-09 21:13 | 山しごと

長野から岐阜遠征(観光)

岐阜郡上市へ林業WSへ参加のついでに、松本、高山にも立ち寄りました。

まずは松本。
気になっていた「草間彌生展」@松本市立美術館
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草間彌生は、作品もかわいくて(ときどきエグくて)好き。
特に展覧会では、その中に入り込める体験型のものが多いので、楽しいのです。
残念ながら今回は鏡の部屋とかで写真を撮れなかった><。

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自販機もかわいい。
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常設展示のかぼちゃ。
記念写真を撮ってくれるスタッフが常駐。
Tシャツもかわいい。

今回は作品のポスターがなくて、残念。
手ぬぐいと犬のぬいぐるみを購入。
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***
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上高地周りで移動。
夜は温泉、せせらぎの湯
このまま進んでいいものかと心細くなるくらいの山道の先にある。
夜10時まで開いているのが、うれしい。

近所のゲストハウスのお客さんや登山客も来るらしく、平日の夜でも案外ひとがいてびっくり。

***

翌朝、高山へ移動。
上高地から安房トンネルまでの区間が、「よくぞこんなところに道を作ったなーー」と思えるような道路で、けっこう好き。

朔日参りでどこか行こうかな、とふらりと立ち寄ったのが、日輪神社。
なんと巨岩神社でした。
引かれたのかな。
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御神体は山そのもの。
ピラミッド状の山に建っている。
入り口からワイルドなかんじでいい。
お詣りすると、上にひらけたかんじ。

なんとなく裏を探索したら、あった、あった!
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サイトによると、太陽の石と呼ばれているらしい。

***

次に高山近くへ移動し、荒川家住宅へ。
市町村合併する前に丹生川村だった地区。
ここは村営の施設だったそう。
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飛騨高山に近いのだけれど、このあたりの建物は屋根の傾斜が緩やかで、広いのが特徴。
高山全体の建物がそうですが、根曲がりの松の梁は立派でした。
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屋根を中から見るとこんなかんじ。
栗の木の板を重ねて並べている。
それ以外に葺いているものはなくて、この板だけ。
特に塗料を塗ったりのメンテナンスはしないそうだ。

栗の木は、土台にも使われているそうだ。
強いんだな。

民具の展示もたくさんあった。
特に養蚕用の道具は充実している。
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蚕さんが繭を作るときに入り込むための道具。
回転式のものもあった。

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林業に使っていたのこぎり類。
木や目的に応じて使い分けしていたんだろうな。
ノコやナタで製材していた頃のものもありそう。

***

昼前に岐阜大使・村井さんと合流して、高山市内を案内してもらった。
まずは丹生川にある「さとり食堂」。
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野菜のおいしさに惚れて、この地でごはん屋さんを開いたのだそうだ。
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おばんざい定食。
野菜料理がおいしい。
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村井さんは鮭定食。
使っているのは、奥飛騨で獲れる鮭。

***

高山市内に移動して、お茶屋さんに。
「しもさんのまちななじゅういち」
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とにかく店主の石井さんのセンスが光るお店。
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お店の中の至る場所がフォトジェニック。
古い家をそんなにいじっていないのに、かんじのいい空間を作ってるのが、すごい。

そしてさらにすごかったのが、出てくるお茶。




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# by megumi510 | 2018-06-01 18:16 |

青梅大祭を見に行こう

毎年青梅で5/2と3に開催される「青梅大祭」。
ニュースなどでも取り上げられないので、なんだかあまり知られていない。

実は、青梅市に20年以上住んでいながら、去年の春に初めて青梅大祭を見に行きました。
青梅駅付近で大きなお祭りがあるらしいとは知っていたのですが、連休中で人がたくさんいる中を行くのもな‥なんて思っていたのです。

実際に見てみた感想は、
 なにこれかっこいい!

山車に太鼓や笛のお囃子が乗っていて練り歩き、道々に建っている櫓(やぐら)に待ち構えている太鼓や笛のひとと合奏する。
すごい迫力の、音楽のセッションのお祭りでした。

演奏しているひとたちはみんな、子供のころから練習をしているので、めちゃくちゃこなれている。
山車ごとに微妙に違いがあったりして、いくつもの山車が集まってセッションしたり、すごいお祭り。

***

今年ももちろん見に行きます。

でも、祭の背景を知っていれば、もっとおもしろがれるのでは??
と思い立ち、FBに書き込んだところ、「村野公一さんが適任でしょう」と教えてもらいました。

さっそく村野さんにコンタクトをとって、祭講座をやってもらうこととなりました。
特別講座 「江戸の祭りを受け継いだ青梅の祭りの魅力を知る」
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話は、徳川家康が江戸を作ったところから始まる。
264年もの間、戦争もなく続いた都市は世界でも歴史上なかったことなのだとか。

山王祭は、元々は6,7月の水が腐って疫病が流行る時期に、疫病除けとして始まったもの、
神事と祭礼が分けられて庶民が参加できるようになってから、一気に華やかになったようす。

「附け祭」と言って、町ごと持ち回りで意表をつく山車を作ったり、流行りの歌舞伎をコピーして小さな舞台をやったり、祭に参加するものだったのが、見る・見られるのを意識するようになってきた。

山車は江戸城の門をくぐったり、狭い道を通れるという制約があったため、3段の山車が入れ子状に縮む仕組みがあったり、軽くする必要があった。
山車は、二輪で小回りがきくようになっていた。

明治が始まって神仏習合で徳川に由来するお祭りができなくなってしまった。
ただ、江戸の完成形のお祭りが残っているのが、青梅の祭。

青梅は、薪炭の流通を担うために作られた都市。
なので、町の長さが均等になっていて、税金も均等にかけられるようになっていた。
(ちなみに、八王子も同じ仕組み。)
その後、青梅周辺で作られていた織物や綿製品が「青梅ブランド」として流通していた。

その青梅と残された江戸の祭が出会ったのが、「青梅大祭」。

江戸っぽさが随所に残っている。
それは「粋(いき)」の精神。
花がけ(寄付金を張り出す掲示板)、オモテは地味でも裏地が派手な着物とか、根付とか、5枚重ねの草履とか。

江戸じめは三、三、三、一を3回やる三本じめ。
青梅じめは、三、三、一。
最後の一回がピタリと揃うところが大事なのだそうだ。

青梅じめがゆっくりなのは、祭の花形の木頭(きがしら)が一緒に拍子木を打つため。
特に青梅は拍子木がよその地域よりも大きめなのだそうで、素早いリズムで打つことができない。
そんな理由からなのだそうだ。

そんな江戸の祭、青梅の祭について、たくさんの図版で説明してもらって、めちゃくちゃ詳しくなれた気分。
3時間があっという間でした!

***

江戸っぽさが随所に残った青梅大祭。

今年は5/2(水)、3(木)ともに夜10時まで見られる。
よそへ出ているひとも、この日は青梅に戻ってきて祭を楽しんでいる。
ぜひ、見に行ってほしいです!



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# by megumi510 | 2018-04-23 21:24 | 雑談

ソマミチキックオフフェスタ2018

日曜日に時間ができたので、松本で開催された「ソマミチキックオフフェスタ2018」に行ってきました。

場所は長野道塩尻北インターからほど近くの広場。
広い駐車場もあって、車で行きやすかったです。
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天気もよくて、小さなお子さん連れの家族が多かったです。
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積み木コーナー。
これは大人でも興奮するレベル。
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小さなスツールを作るワークショップ。
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耳付きの板を天板にして、四本の脚を選んではめ込みます。
わたしも作りました。
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脚の樹種は、コナラ、サクラなど。
皮のかんじや木の硬さの違いを感じられます。
わたしも作りました。

このほか、木箱づくりや苔玉づくりのワークショップがありました。
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薪割り体験。
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木材の販売。
こうやって金具で使っている姿が見えると、生活に取り入れやすいですね。
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板の「削り(はつり)」実演。
製材機がなかった時代は、この道具で板を均していた。

***

午後からはトークセッション。
ソマミチの紹介と、これからのビジョン。
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原さんの「自然」(昔は「じねん」と読んでいた)は、自分も含めた概念。
日本古来の感じ方である話。

香山さんの「目指さなければ実現しない」という言葉が印象に残りました。

そのほか、今西日本から勢力を広げている松枯れの話や、雨氷被害など、今の山の状態(ひいては自然の状態)については、もっともっと聞きたかった。
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トークセッションのあと、伐倒実演。
柳沢林業で木を倒している(最近は神社や庭先などの特殊伐採が多いと話してました)の木こりさんが、実演。
25mのヒノキ。
追いづる切りで矢を使って倒しました。
ツルの幅は正確で、さすがプロ!ってかんじです。
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倒した木をワイヤーで引いて搬送、移動もできる簡易型の製材機(ハスクバーナ社製)で製材。
どんな斜面に生えていた木だからこう切る、芯の部分は割れるのでそのままの板材には向かない(板で使用するには芯を割る必要がある)など、解説付きの製材は木のことを知る楽しさがある。

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これがソマミチのシンボルとなっているカラマツの葉。

野菜がどこの農家さんが作っているのかを知れるように、どの山からどんな木が手元にやってきているのか、それが見えるようにしたい。
そんな木材を中心とした流れがイメージしやすい、山林に対する愛がいっぱいの、いいイベントでした!

ソマミチについては、こちら。
ソマミチ
活動を賛同、応援するサポーターも募集しています。



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# by megumi510 | 2018-04-22 11:50 | 山しごと

都心の林業イベントってどんなひとが来るのかな

平日の夜、神田のど真ん中、農文協・農業書センターで開催された
「見られる!触れる!作業服とチェーンソー」
というイベントに参加してみた。

チェーンソーなどの山しごとに使う防護服をメインに、実際に触ってみよう、着てみようという謎のイベント。
だって、平日の夜に林家さんがそこにいるはずはないですもんね。
一体、どんなひとが来ているのかを知りたくて、参加してみました。

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会場に入ってみると、小さな書店。
農業関係はもちろんのこと、林業や小屋の作り方、植物図鑑、里山の生活などなど、興味深い本がたくさん。
30分ほど早めに行ったのだけれど、全部回れなかった(笑)。

前半は、全国林業改良普及協会「林業現場 道具と技」の編集部のタダノさんが、林業の事故状況や防護服の必要性、肌着についての講座。
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チェーンソーの刃が身体にあたったときに守ってくれるウエアについての説明など。

ちなみに写真の画像は、秒速20mでチェーンソーの刃があたっても、防御できますよ、というマーク。
50ccの大きなチェーンソーを全開で回しても秒速24mなのだそうで、レベル1でほとんどのチェーンソーに対応できる。

チェーンソーの刃を絡め取る綿の入った生地を使ったウエアについて。
厚生労働省は、2015年10月に着用を義務付け、2018年3月にさらに厳しく、罰則を伴う着用義務とした。

防護服は海外では早くから義務化されているようだが、なぜ日本はこんなに義務化が遅かったのか?と質問したら、林業のひとは薄給で買うお金がないから‥との回答でした。
今は補助金などもあるようなので、予算を確保できなかったなどの政治的な理由もあるのかな?と思った。

防護ズボンなどに使われている特殊な生地は、いつごろからあるのか?と質問したところ、
海外では、50年ほど前からアイデアはあったとのこと。

日本の林業では、なぜこんなに対応が遅かったのかな?
物理的なことで事故をある程度減らせるなら、つければいいだけのことなのにね。
反対する理由がよくわからない。

川にライフジャケットを着けずに出るようなもの。
いくら自分の能力が万全だと思っても、”万が一”ということがある。
チェーンソーを使うのだって一緒だと思うんですけどね。

最近は、オレゴン社から廉価なチャップス(お手頃価格ながら、柔らかく動きやすい素材!)が発売されたので、薪用にチェーンソーを使うときにも着用をおすすめしたい。
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講座のあとは、ハスクバーナ社製のウエアを試着したり、触ってみたり。
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これは女性用のSサイズ!!!
欧米ではちゃんとあるんですねー。
着た感じは、アウトドアウエアと同様に、ウエストがしゅっとしてるデザインで、かっこいい。
素材も柔らかくて動きやすい。

ちなみに、この蛍光オレンジは特許の色だそうで、日本製品だと同じ色を出すのは難しいのだとか。

講座でお話くださったタダノさんから聞いた、小さいサイズのチェーンソーパンツ情報をいくつかご紹介。

● 八戸森林組合
 イチオシ!
 わたしも愛用しています。
 八戸森林組合は林業の事故を減らしたいとの考えで、あまり利益をとらずに製品化している(タダノさん談)のだとか。
 生地が軽くて柔らかくて、やや高めですがコストパフォーマンスは悪くないと思います。
 八戸森林組合

● 手袋のメーカー「株式会社マックス」が作っているミスフォレスト
 ミスフォレスト(リンク先はデジタルカタログです)

● 「シッププロテクション」
 XSサイズ設定があるので、女性におすすめ。 
 シッププロテクション防護ズボン

***

本題の、どんなひとが来てるのか?は、以下の通り。

大学の先生で生徒の付き添いで山しごとを時々するとか、森林ボランティアなどですでにチェーンソーを使っているとか、林家に嫁ぐので山しごとを勉強中とか、そんな方々でした。

女性の割合が案外多かったです。

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# by megumi510 | 2018-04-20 20:23 | 山しごと

タイのオーガニック旅(発明家の自給自足)

オーガニックレストランから車でさらに2時間。
発明家のところへ。
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ニワトリ観覧車。
省スペースなんだとか(笑)。

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掃除はしやすい。
フンを洗い流す先には、大きなタンクがある。
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タンクは右側。
ここでメタンガスを取り出して、煮炊きに使う。
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ココナツの実を割ったもの。
蘭の苗を育てるのに、最適なんだと。
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敷地の狭いところも無駄なく利用。
ココナッツの苗を育てている。
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一石三鳥という機械。
自転車を漕ぐと、川から水が汲み上がって、
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後ろにある蘭の苗にシャワーがかかる仕組み。
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オーナーは大学などで勉強はしていないけれど、数々の発明賞をもらっている。

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# by megumi510 | 2018-03-05 14:04 |

タイのオーガニック旅(都会の自給自足)

バンコクの町中にで実践している自給自足。
タイでは超有名な自給自足のカリスマ、ジョンジャンダイさんの紹介。

倉庫を改装して作ったオーガニックレストラン。
小さな敷地ながら、プランターで野菜を育てている。
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店の中のようす。
倉庫っぽいかんじで、天井が高い。
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バッフェ形式のランチ。
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冷房の効いた部屋。
子どもが具合が悪くなってしまったので、一時避難。

もやしを作っている裏の現場へ。
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バケツに水が滴る仕組みを作って、もやしを育てている。
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そのあたりで成っているネイルバナナ。
小さいけど、おいしい。
タイのバナナは、酸味とコクがあって、いくら食べても飽きない。
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プランターで野菜を作ってる。
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タイヤがプランター。
ちょっと高くして、作業しやすくしている。
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防水樽を加工して、省スペースのプランターに。
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これもタイヤ(笑)。
竹でぐるっと囲んであると、貧乏臭さがなくなる。
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このお店は、オーガニック野菜を作るワークショップを時々開催している。
黒板は、有機肥料の作り方。
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煮炊きができるスペース。
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物々交換のブースを運営している。
多く採れすぎた野菜などを、無料で分けている。
FBを活用して、発信。
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物々交換の野菜を入れる冷蔵庫。
業務用の飲み物を入れる冷蔵庫を活用。
小さくなって着られなくなった子ども服や、本なども入っている。
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オーガニック野菜の販売もしている。
自分のところで作りきれないものは、各地の知り合いのオーガニック野菜農家から調達。
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バナナの葉で包装。
いいよね。
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鶏も12羽飼っている。
毎日、10個ずつくらいのたまごが採れる。
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学校給食用の流通函。
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冷蔵庫には、ブンタンなどの季節の果物もある。
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軽自動車。
タイで初めて見た!
エコのイメージだから軽自動車なのかな?

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# by megumi510 | 2018-03-05 11:58 |

タイのオーガニック旅(ブリーラムの自給自足村)

家族で薬草を作っている家。
ハーブ系の石鹸やマッサージオイルなどを販売している。
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隣村の生産物。
ココナッツの幹を使ったカトラリーや、木のヘラなど。
ここで販売する代わりに、隣町でも自分の家で生産したものを取り扱ったもらっている。
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チョウチョ豆茶。

泥染めの家。
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泥で糸を染める。
泥で染めることで、落ち着いた色になる。
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ガンガンに煮立てた草木のエキスで染める。
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ストールなどを作る織り機。
びっくりするくらいにカンタンな構造。
代々家でみんなが織っているので、自然と技術が身についたのだそうだ。


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# by megumi510 | 2018-03-04 15:54 |

タイのオーガニック旅(ブリーラムの自給自足村)

ホームステイという宿。
おばあさんがひとりで住んでいる家を借りるかたち。

バイクにリアカーみたいなものを付けた簡易タクシーで移動。
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むしろを編むおばさんち。
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事故にあって歩けないけれど、自立のためにやっているお店。
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脇の庭先では、たくさんのプランターで野菜を育てている。
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イグサを染めるための窯。
草木を煮出して染める。
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織る。
特に図面とかはなくて、感覚的にやってるっぽい。
ちゃんと模様に織り上がってくるのがすごい。
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生活道具が下がってる。
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もち米を入れる容器。
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台所。

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# by megumi510 | 2018-03-04 12:47

タイのオーガニック旅(田舎の自給自足)

滞在した自給自足の家は、ほとんどキャンプみたいな生活。
水道もないし、電気はソーラー発電。

気候が温暖なので、野菜や果物がもりもり育って食べるのには困らなそう。
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昔はこのあたり一帯がゴムのプランテーションだったのだ。
敷地から一歩出ると、ゴムの木だらけ。
幹にキズをつけて、容器で樹脂を受け取る仕組み。
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野菜。
いろんな種類がちょっとずつ、植わってる。
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桑の木。
実は甘酸っぱくて、お茶やジャムなどに活用。
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いんげんの種類。
ソムタムなどに入れる。
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夕顔。
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ホオズキ。
酸味が効いた味。食べられる。
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オリーブの木。
虫がつかない。
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池の周りには、ユウガオの種類の植物を生やしている。
崩れ防止。
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オクラ。
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マンゴー。
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バナナ。

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八角みたいな実。
お茶にすると小豆茶に似てる風味。
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水牛。
バナナの葉や、サトウキビの不要な部分などを食べる。
畑や田んぼを耕すのに使う予定だそうだ。
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犬。
放し飼いになっていて、お肉や魚などの残飯を食べてくれる。
優秀な番犬で、知らないひとがくるとちゃんと反応していた。
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池。
魚が多いので、水が濁っているのだそうだ。
魚は食べる。
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ニシキゴイ。

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台所の中のようす。
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かまど。
薪で炊いたり、プロパンガスを使ったりする。
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最近作ったオーブン。
遊びに来たオーナーの友人が、クッキーを焼いてくれた。
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サービングする場所。
基本はセルフサービス。
コメやスープなどが並ぶ。

飲水は、買ってきたペットボトルのものを飲む。
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使った食器は自分で洗う。
利用擦るのは、雨水。
右の1つ目で大まかに汚れを落とし、2つ目で洗剤で洗い、3つ目と4つ目ですすぐ。
洗ったあとは、真ん中にふせて乾かすだけ。
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雨水のタンク。
客室のシャワーにつながっている。
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古タイヤを加工したバケツ。
底の接着が技術なんだろうな。
タイヤとは思えないかわいさ。
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お世話になったオーナーと。
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子どもたちはモテモテ。
どこに行っても写真を撮られていました。
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昼間はのんびりごろごろ。
いい時間でした。

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# by megumi510 | 2018-03-03 18:27