「ティファニーで朝食を」 トールマン・カポーティ 訳/村上春期
村上春樹の訳は、好き。
前回読んだ「グレートギャツビー」もすごくよかったし。
ということで、訳者に惹かれて読んでみました。
実はこの小説、昔、昔に読んだことがある。
でもどんな物語だったのか、ぜんぜん覚えていないです。
オードリーヘプバーンが主役の超有名な映画も見たことがないです。
なので、初めて出会う小説ってかんじで読みました。
今回読んでみてびっくり。
こんな話だったのか!
本能のままに生きるような、自由奔放な女性ホリー・ゴライトリー。
彼女に振り回されつつもそれがうれしい主人公のわたし。
ニューヨークの社交界で華やかに浮名を流すホリー。
でも生き方はまっすぐで、純情。
スキャンダルが起きてその純情を裏切られる。
そしてニューヨークから逃亡。
作者が思い出す・・といったような話。
まっすぐに生きるのって、難しい。
でも、ホリーは軽々とそれをやってのけているかんじが好きだ。
最後に訳者村上春樹が小説についてのコメントを書いている。
それによると、映画と小説はまったく違うものらしい。
それなら、映画をみないほうがいいかも。
そのくらい、この小説はよかった。