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晴漕雨読、ときどき山林

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ネコがしあわせでよかった

「ティファニーで朝食を」 トールマン・カポーティ 訳/村上春期

村上春樹の訳は、好き。
前回読んだ「グレートギャツビー」もすごくよかったし。
ということで、訳者に惹かれて読んでみました。

実はこの小説、昔、昔に読んだことがある。
でもどんな物語だったのか、ぜんぜん覚えていないです。
オードリーヘプバーンが主役の超有名な映画も見たことがないです。
なので、初めて出会う小説ってかんじで読みました。

今回読んでみてびっくり。
こんな話だったのか!

本能のままに生きるような、自由奔放な女性ホリー・ゴライトリー。
彼女に振り回されつつもそれがうれしい主人公のわたし。

ニューヨークの社交界で華やかに浮名を流すホリー。
でも生き方はまっすぐで、純情。
スキャンダルが起きてその純情を裏切られる。
そしてニューヨークから逃亡。
作者が思い出す・・といったような話。

まっすぐに生きるのって、難しい。
でも、ホリーは軽々とそれをやってのけているかんじが好きだ。

最後に訳者村上春樹が小説についてのコメントを書いている。
それによると、映画と小説はまったく違うものらしい。
それなら、映画をみないほうがいいかも。

そのくらい、この小説はよかった。
by megumi510 | 2008-03-27 00:32 | 読書